もっともたちの悪い人間

 もっともたちの悪い人間とはどのような種類の人間なのだろうと考えてみる。
 いい加減、無責任、自意識過剰、自己顕示、その他何でも付け足してもいいけど、さっき最強にたちの悪い人間を表現する簡単な言葉を見つけた。
 勘違いしている人。これは最強です。なぜ最強かというと、前出のたちの悪い人間を形容する言葉のどれを獲得していたとしても自覚がないので、よもや自分が『いい加減』だとか『無責任』だとか『自己顕示欲が強い』だとかこれっぽっちも思っていなくて、なぜか反対に自分は(まだまだ足りない部分はあるけど)『気が利いて』いて(まだまだ自分1人で出来ることは少ないけど、少なくとも自分の手の届く範囲の事柄については)『責任感』があって、(これが素の自分自身なのだから、嘘はつきたくないとでもいう)『自己肯定』が頭の中にぎっしりと詰まっているからです。
 実際より有能だと見せようとすること、またその自覚があるかないか、ない場合は心から本当に自分がそれだけのものだと思いこんでいるということもある。そんな人は実際には……んー、近くに何人かいるなあ。まいった。